癌治療薬の第1相試験結果の多くが論文として発表されていない
Free!1997年のAmerican Society of Clinical Oncology (ASCO) の学会では、癌治療薬の第1相試験報告が275件受理されました。その後それらの試験結果が正式に論文として発表された割合は僅かに67%であることが判明しました。
FDAの承認前の薬剤と承認後の薬剤の第1相試験の文献報告割合に差はありませんでした。また、営利会社のサポートによって実施した第1相試験とそれ以外の試験でも差はありませんでした。口演とポスター発表での文献報告割合にも大きな差はありませんでした。しかし口演で発表された第1相試験結果の方が、学会後により早く文献発表されていました。
この研究を行った研究者等は論文の結論として「癌治療薬の第1相試験の文献発表割合が少ないのは重大な問題だ。今後、研究者等は最終的な結果を速やかに報告しなければならない。医学誌は、第1相試験が速やかに報告できる仕組みを提供する必要がある」といっています。
- Study shows Phase I cancer findings under-reported / EurekAlert
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