三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

癌治療薬の第1相試験結果の多くが論文として発表されていない

Free!
2005-08-24 | コメント

1997年のAmerican Society of Clinical Oncology (ASCO) の学会では、癌治療薬の第1相試験報告が275件受理されました。その後それらの試験結果が正式に論文として発表された割合は僅かに67%であることが判明しました。


FDAの承認前の薬剤と承認後の薬剤の第1相試験の文献報告割合に差はありませんでした。また、営利会社のサポートによって実施した第1相試験とそれ以外の試験でも差はありませんでした。口演とポスター発表での文献報告割合にも大きな差はありませんでした。しかし口演で発表された第1相試験結果の方が、学会後により早く文献発表されていました。

この研究を行った研究者等は論文の結論として「癌治療薬の第1相試験の文献発表割合が少ないのは重大な問題だ。今後、研究者等は最終的な結果を速やかに報告しなければならない。医学誌は、第1相試験が速やかに報告できる仕組みを提供する必要がある」といっています。

関連ニュース
この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。