Veru社の肥満薬enobosarmの安全性の取り柄がPh2b試験で認められた
 ・ 誤りを訂正しました(Ph3試験enobosarm低用量、、、→enobosarm低用量、、、)
RocheのPI3K阻害剤Itovebiが乳癌Ph3試験INAVO120で生存改善達成
 ・ 誤解を訂正しました(再発した→進展した)
Novavax社のコロナ蛋白質ワクチンNuvaxovidを米国が本承認
 ・ 関連ニュースを追加しました。また、ワクチンの商品名を追記しました。

GRIN社の抗発作薬radiprodilの北米以外での販売権利をAngelini社が手にする

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2025-05-28 | コメント

NMDA受容体GluN2Bサブユニットを作るGRIN2B遺伝子やその他のGRIN遺伝子の類い(GRIN1, GRIN2A, GRIN2D)と関連する神経発達疾患(GRIN-related neurodevelopmental disorder、GRIN-NDD)相手のPh3試験に進むGRIN Therapeutics社のNMDA受容体GluN2Bサブユニット遮断薬radiprodil(ラディプロジル)の北米(米国、カナダ、メキシコ)以外での販売権利をAngelini社が手にします。

Angelini社は現金と投資あわせて1億1500万ドルをGRIN社に払ってradiprodilの北米以外での販売権利を得ます。GRIN社は別口での7500万ドル調達も併せて発表しています。

GRIN社の去年9月の発表によるとGRIN1, GRIN2A, GRIN2Bのいずれかに機能増強変異がある小児患者15人が参加したPh1b試験でradiprodil治療患者の発作頻度低下が認められています。同剤は発作頻度をもとに比べて86%下げました。

乳児てんかん(infantile spasm)相手のradiprodilの臨床試験がかつてUCB社の手によって実施されていました。残念ながら2018年末までにその開発は被験者が集まらなかったことで中止されています。Clinicaltrials.govには中止されたPh2試験の記録があります。

radiprodilの臨床開発の歴史はさらに遡ることができ、2010年には糖尿病神経痛患者相手の同剤のPh2試験の失敗が発表されています。

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