Evotec社 MAO-B阻害剤・EVT 301の開発を中止
Free!2006年9月13日、Evotec AG社は、アルツハイマー病治療薬として開発していたMAO-B阻害剤・EVT 301の開発を中止したと発表しました。
第1相試験で肝機能テスト上昇が認められたためです。
EVT 301は、今年1月9日にRoche社からライセンスした2つの化合物のうちの1つです(2006年1月20日BioToday)。
酸化ストレスはアルツハイマー病(AD)の主要な特徴であり、ADの病理に関連していると考えられています。AD患者の脳のAβ斑の周囲の反応性アストロサイトではMAO-Bの活性が顕著にアップレギュレートされています。
今回Evotech社が開発を中止したEVT 301は選択的で可逆的なMAO-B阻害剤です。
Evotec社は、EVT 301以外にEVT 101という化合物をアルツハイマー病治療薬として開発しています。EVT 101はNMDA受容体のNR2Bサブユニットの選択的なアンタゴニストです。EVT 101については、既に第1相試験が完了しています。
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