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胃腸薬ファモチジンによるCOVID-19治療の試験がニューヨーク市で進行中

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2020-04-27 | コメント

新型コロナウイルス感染(COVID-19)患者へのちょっと意外な薬、日本ではガスター10としてよく知られる胃腸薬famotidine(ファモチジン)静注の試験が米国ニューヨーク市で実施されています。

同試験を実施している23病院の医療法人Northwell Healthはしばらく試験のことを黙っていました。というのも急いで公表したら他の病院、ともすると政府が買い占めて入手不可能になる恐れがあったからです。

合計1174人を募る同試験には、多くが人工呼吸器頼りの重度COVID-19患者187人が先週土曜日の時点で既に参加しています。

試験は中国のCOVID-19患者6212人の記録を調べてファモチジン使用群の死亡率が別の胸焼け薬オメプラゾール使用群に比べて低かったこと(約14% vs 27%)やウイルス酵素・パパイン様プロテアーゼとファモチジンどうやら相互作用するらしいことが確認されたことを受けて始まりました。

静注用のファモチジンは出回っていないので、ファモチジン無菌バイアル試験必要分の半分を調達するのにNorthwell Healthは米国FDAの試験認可後数週間を要しました。

当初の予定ではファモチジンの効果を調べるつもりでしたがトランプ大統領が一押しした抗マラリア薬がCOVID-19の今や標準治療となっており、試験はヒドロキシクロロキンとファモチジンの併用とヒドロキシクロロキン単独の比較に変更されています。

今後数週間ほどで総被験者数約3割(391人)のひとまずの結果が発表される予定です。

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