南アフリカでのオミクロン株感染は急激に増減し、重症化は少ないままだった
Free!去年2021年11月25日に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)オミクロン(Omicron)株が世界で初めて同定された南アフリカのハウテン州の住人7010人から主にその日(2021年11月25日)までの約1か月間に採取された血液検体を調べたところ非ワクチン接種者の約3人に2人(68.4%)がSARS-CoV-2感染済みと示唆され、オミクロン株による第4波の感染は初の検出から僅か1か月で最も増えて減るのも急激であり、先立つ3回の感染流行に比べてCOVID-19による死亡や入院は少なくて感染数に比例した入院や死亡の増加は認められませんでした。
調べた7010人のうちワクチン接種者は5人に1人ほど(1319人、19%)であり、大半(5691人、81%)はワクチン非接種でした。
オミクロン株感染が増えても重症化が少ないまま推移したのは先立つ感染やワクチン接種を出どころとする細胞免疫の発達のおかげであろうと著者は考えています。主にワクチン接種で免疫を獲得した国でもオミクロン株感染重症化の抑制が認められるかどうかを今後調べる必要があります。
- ・ ジャーナル > 総合医学誌 > New England Journal of Medicine(NEJM)
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