NK細胞の高親和性FcγRIIIa変わり種とCOVID-19重症化が関連
Free!ナチュラルキラー(NK)細胞は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)やその感染細胞を捉えた抗体をFcγ受容体・FcγRIIIa(別名CD16a)を介して認識し、インターフェロンγ(IFNγ)やTNFαなどの炎症促進サイトカイン、それにパーフォリンやグランザイムBなどの細胞破壊成分をぶっ放ちます。
NK細胞のそういう抗体頼りの標的攻撃反応・ADCC(antibody-mediated cellular cytotoxicity)はNK細胞のFcγRIIIaの親和性の個人差の影響を受け、SARS-CoV-2感染症(COVID-19)で入院または死んだ患者には高親和性のFcγRIIIa変わり種がより多く認められました。
COVID-19入院患者のNK細胞の炎症促進ADCC反応はより激しく、そういう強烈なADCC反応は高親和性FcγRIIIa変わり種を発現するNK細胞でより顕著であることも示されました。
NK細胞の遅れ馳せの免疫反応ADCCはSARS-CoV-2複製の食い止めにどうやら貢献しておらず、免疫の行き過ぎを招いてむしろCOVID-19の経過を悪化させるようだと著者は言っています。
該当するデータが見つかりませんでした。
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。