AstraZeneca社 今後3年間で従業員およそ3000人をリストラ
Free!2007年2月1日、AstraZeneca社は、Pfizer社の大規模リストラの流れを受けて、今後3年間に全従業員の4.6%に相当するおよそ3000人を解雇すると発表しました。
激しさの増す競争環境において財務成績を維持するべくリストラが実行されます。今回のリストラは主に工場労働者が対象となります。
このリストラに関連して今後3年間で5億ドルの費用が計上される予定です。
AstraZeneca社は2006年の業績予想を達成しました。税引き前利益は28%上昇して85億4000万ドル、売り上げは11%上昇の264億8000万ドルでした。プロトンポンプ阻害剤・Nexium、コレステロール降下剤・Crestor、統合失調症治療薬・Seroquel等のブロックバスター治療薬の売り上げに支えられて上記のような良好な業績を達成しました。
今年の業績は下降すると予想されますが、主要な薬剤の需要により、一桁代後半の売り上げ成長をAstraZeneca社は見込んでいます。
AstraZeneca社は積極的にバイオテックと提携したり、バイオテックを買収したりしています。
AtheroGenics社と共同開発しているAGI-1067の第3相試験の結果が今年3月に発表発表される予定です。この第3相試験では冠動脈疾患患者に対するAGI-1067の効果が評価されています。
多くのアナリストはこの薬剤は高リスクであり、失敗する可能性が高いと考えています。AstraZeneca社の薬剤開発部門の長・John Patterson氏もこの薬剤を高リスク、高リターン(high risk, high reward)製品であると認めています。
AGI-1067は血管表皮に存在するVCAM-1という白血球誘引タンパク質の発現を抑える働きがあります。動脈硬化の1つの原因は血管表皮での過度の炎症と考えられており、その炎症はVCAM-1が白血球を余分に誘引してしまう結果生じるとされています。AGI-1067は白血球が血管に近づくのを防ぎ動脈硬化を治療します。
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