三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

Cdk阻害とp27安定化はチロシンキナーゼによる直接的なリン酸化を介して調節されている

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2007-02-02 | コメント

p27Kip1はサイクリン依存性キナーゼ(Cdk)に結合してその活性を阻害することによって細胞増殖をコントロールしています。

このたび、Cdk阻害とp27安定化はチロシンキナーゼによる直接的なリン酸化を介して調節されていると分かりました。

Srcファミリーキナーゼ・Lynと癌遺伝子生成物・BCR-ABLは、p27のCdk結合領域中の保存されたチロシン残基・Y88をリン酸化しうると分かりました。

Y88のリン酸化はサイクリンA/Cdk2へのp27の結合を阻害しませんでした。そのかわり、Y88のリン酸化によりリン酸化Y88とp27の抑制性310ヘリックス全体がCdk2活性領域からはじき出され、Cdkの活性が部分的に回復しました。

重要なことに、この結果、Y88がリン酸化されたp27はCdk2によってトレオニン187がリン酸化され、SCF-Skp2依存性のp27の分解が亢進しました。

このチロシンキナーゼとp27の直接的なリンクにより、p27複合体に認められるCdkキナーゼ活性や活性化チロシンキナーゼによって形質転換した細胞におけるp27の早期除去を説明しうると考えられました。

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