Applied社のガラクトース血症薬のPh3失敗〜しかし承認申請を目指す
 ・ Ph3試験の名称の誤解を訂正しました(AT-007→ACTION-Galactosemia Kids)
Aldeyra社の嫌な予感通り米国FDAがドライアイ薬reproxalapを承認せず
 ・ 誤記を訂正しました(来月注→来月中)
Gamida Cell社の血液癌治療臍帯血製品Omidubicelを米国FDAが承認
 ・ 抜けていた製品名Omisirgeを追記しました。

蛋白質分解を止めるユビキチン鎖除去薬を開発するVicinitas社が6500万ドル調達

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2022-08-02 | コメント

目当ての蛋白質を壊れないようにして癌やその他の病気を治すユビキチン鎖除去薬DUBTACを開発するVicinitas Therapeutics社が6500万ドルを手に発足しました。

UC BerkeleyとNovartisの協力によって生み出されたDUBTACは目当ての蛋白質に取り付く部分と脱ユビキチン化酵素(DUB)誘致部分を有する二股低分子化合物であり、ユビキチン標識蛋白質にDUBを連れてきてユビキチン鎖を取り除かせてそれら目当ての蛋白質の分解を防ぎます。

DUBの一種OTUB1の誘致リガンド・EN523の発見が今年初めのNature Chemical Biologyに報告されています。EN523は目当ての蛋白質への様々なリガンドと紐づけ可能です。

たとえば塩素チャネルCFTR変異体(ΔF508-CFTR)に結合する嚢胞性線維症(CF)薬lumacaftorとEN523を繋いだDUBTACでΔF508-CFTRを安定化し、CFの気管支上皮細胞の塩素チャネルの通りを改善することができました。肝癌細胞の腫瘍抑制因子WEE1の安定化も確認できています。

DUBTAC技術を生み出したNovartisとUC Berkeleyの研究提携の延長がVicinitas社の発足と時を同じくして発表されています。これまでの5年間の成果が提携延長に結びつきました。

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