Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)

エーザイのアルツハイマー病薬レカネマブと関連しうる3人目の死亡例が発生

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2022-12-23 | コメント

アルツハイマー病患者の認知機能低下を遅らせることを示して脚光を浴びるエーザイの抗Aβ抗体lecanemab(レカネマブ)投与後の同剤と関連しうる死亡3例目が発生したとScienceが報じています。

Scienceが入手した医療記録によると、同剤の進行中の試験の79歳の女性被験者が広範囲に及ぶ脳浮腫、出血、発作を起こしてこの9月中旬に死亡しました。

Scienceの要請でその医療記録を検討した複数の神経科学者はその死亡がlecanemabによって生じたようだと見ています。

エーザイは同剤のプラセボ対照第3相試験結果詳細を報告した先月のアルツハイマー病学会でその死亡例を打ち明けませんでした。

3人目の死亡例はそのPh3試験被験者が望めば誰でもlecanemabを使用できるPh3引き継ぎ試験(extension phase)に参加しました。Ph3試験でその女性がlecanemabを使用したかどうかは不明ですが、Ph3引き継ぎ試験では6週間に確かに同剤が投与されました。

エーザイとその提携会社Biogenがその死亡例を学会で知らせなかったことは気がかり(concerning)であり、安全性情報が隈なく報告されたという信頼を揺るがす事態だとバンダービルト大学の神経科学者Matthew Schrag氏は言っています。同氏は死亡例の記録を検討した一人です。

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