キバナアザミが作る経口投与可能な成分クニシンの神経再生促進効果が判明
 ・ 誤解を訂正しました(オオアザミ→キバナアザミ)。
Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)

DNA取り巻きの後成的情報の損失が老化を招く〜その損失の回復で若返りが可能

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2023-01-14 | コメント

DNA二本鎖切断(DSB)などのDNA配列の乱れではなくメチル化などのDNA取り巻きによるDNAの手入れが損傷DNA修復のどさくさで失われること(後成的情報消失)がマウスの老化の原因であることが示されました。

逆もまた真なりで、胚発生時に発現する遺伝子3つ・Oct4, Sox2, Klf4を届ける治療(OSK治療)は失われた後成的情報を回復させてマウスを若返らせました。

後成的情報の損失は可逆的な老化の原因であり、その回復で若返りが可能であることを今回の結果は示しています。

OSK治療がどういう仕組みで若かりし頃の後成的情報を回復させるのかは不明で更なる研究が必要です。

今回の研究を率いたDavid Sinclair氏のチームは細胞や組織の後成的情報をより安全に回復させる治療に取り組んでいます。Sinclair氏等が2017年に設立したLife Biosciences社は霊長類の視力を改善させる研究を進めており、楽しみなことに向こう数か月のうちにその結果が判明します。うまくいけば次はヒトでの試験が待っています。

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