大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。
デングウイルスやジカウイルスを阻止する細菌をヒトスジシマカの腸から同定
 ・ 関連ニュースを追加しました。

モルヌピラビル使用と関連する変異が巷のSARS-CoV-2ゲノムに見られる

Free!
2023-02-03 | コメント

Merck & Coのmolnupiravir(モルヌピラビル)は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の複製時にそのゲノムに変異をもたらします。

行き当たりばったりの変異の殆どはおそらく有害であり、同剤で変異したウイルスは殆ど死ぬでしょうが、molnupiravir投与の甲斐なくSARS-CoV-2感染が完全に解消しなかった患者から別の人に移ることがありえます。

世界のデータベースに記録されている1300万個を超えるSARS-CoV-2の配列を調べたところ、molnupiravirが広く使われ始めた2002年以降脈々と続く系譜(phylogenetic branchs)が見つかり、それら系譜の変異特徴はmolnupiravir使用で生じやすい変異特徴(グアニンからアデニンへの置換やシトシンからウラシルへの置換が多いこと)と概ね一致しました。

どうやらmolnupiravirと関連する変異が巷のウイルスの記録(global sequencing databases)に見ることができ、人から人へ移る場合(some cases with onwards transmission)もあるらしいと著者は言っています。

しかしそのような変異がSARS-CoV-2をより強毒性にしたり伝播しやすくするかどうかは不明です。

関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。