武田薬品がどうやらかなり気に入ったMaverick社を約束より1年早く手に入れる
 ・ 誤記を訂正しました〔手持ち開発品の中で最も先を行くTAK-280 (MVC-280)は、、、→手持ち開発品の中で最も先を行くTAK-186(MVC-101)は、、、〕
Ph1b試験で有望な成績を示した腎疾患薬を擁するRegulus社をNovartisが買う
 ・ 誤解を訂正しました(900万ドル→9億ドル)。
GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。

Merck & Coがひとまず40億ドルを払って第一三共の3つのADCにかかわる

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2023-10-20 | コメント

毒物トポイソメラーゼ1阻害剤(DXd)を癌細胞内に押し込む荷負い抗体(ADC)3つをMerck & Coが第一三共にひとまず40億ドルを払って共同で開発して販売します。

第一三共のそれら3つのDXd付きADC(DXd ADC)はどれも固形癌相手の臨床試験が進行中です。

抗HER3 ADC・patritumab deruxtecan (パトリツマブ デルクステカン、HER3-DXd) はPh2試験HERTHENA-Lung01で有望な肺癌治療成績を収めており、来年2024年3月末までに米国FDAに承認申請されます。

抗B7-H3 ADC・ifinatamab deruxtecan(インナタマブ デルクステカン、I-DXd、DS-7300)は小細胞肺癌(SCLC)相手のPh2試験が進行中です。

抗CDH6 ADC・raludotatug deruxtecan(R-DX)は第1相試験段階にあり、卵巣癌患者への投与の結果が間もなくESMO 2023で発表されます。

Merck & Coはそれら3つのDXd ADCの日本を除く全世界での開発や販売に携わります。日本では第一三共は全権利を有します。

Merck & Coが第一三共にひとまず払う40億ドルのうちの10億ドルは開発が早期に打ち切られた場合にMerck & Coに一定の割合で払い戻されます。

第一三共は今後2年間にさらに15億ドルを受け取れる可能性があります。また、売り上げ目標達成に応じて最大で165億ドルを受け取れる権利も手にします。ひとまずの支払いやそれらを合わせた第一三共の受け取り総額は最大で220億ドルです。

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