三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

Sanofiの唯一の臨床段階ADC・tusamitamab ravtansineがPh3失敗で開発一切中止

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2023-12-22 | コメント

Sanofiの唯一の臨床試験段階の荷付き抗体(ADC)tusamitamab ravtansine(ツサミタマブ ラブタンシン、SAR408701)の開発が肺癌第3相試験失敗を受けてすっかり中止されます。

非小細胞肺癌(NSCLC)患者相手のその試験CARMEN-LC03でtusamitamab ravtansineは無増悪生存(PFS)も全生存(OS)も改善できませんでした。

tusamitamab ravtansineは最終的に細胞周期停止や細胞死をもたらす微小管組み立て阻害剤DM4付き抗CEACAM5抗体です。CEACAM5は糖タンパク質の一派CEACAMの一員で、癌の多くでどうやら過剰発現しており、細胞の接着や移動を促したり細胞死を阻止する働きがあるようです。

Sanofiは長らくの提携会社ImmunoGen社との2017年の取り引きtusamitamab ravtansineの権利を手に入れました。

この11月にAbbVieがImmunoGen社を買う合意が発表されています。

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