心臓手術患者の血を幾らか体外に一時的に待避させて戻す手立ての取り柄示せず
 ・ 回避を退避に変えるなどの表現の訂正をしました。
首や顔のマッサージが脳の老廃物除去を助けるかもしれない
 ・ 関連ニュースで抜けていたNewScientistのタイトルとその記事へのリンクを加えました。いろいろすみません。
老化につれてのタウリン減少が先立つ研究に反して認められず
 ・ 関連ニュースを追加しました。

フェロトーシスを妨げるTRPML1の標的薬がAKT過活動癌の治療法となりうる

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2024-07-02 | コメント

フェロトーシスは秩序立った細胞死の一種で、神経変性疾患や癌などの様々な病変に寄与しています。

TRPML1頼りのリソソーム開口分泌がフェロトーシスの妨げとなることが新たな研究で示されました。

プロテインキナーゼB(AKT)伝達は多くの癌で過剰に活性化しており、AKTが活性化し続けている癌の患者は予後が不良でより短命です。

そのAKTによるリン酸化を受けてTRPML1はプロテアソームに分解されずに済むようになり、その結果TRPML1とARL8Bの結合が促進してリソソーム開口分泌が生じます。

リソソーム開口分泌が細胞内の鉄を減らして細胞膜修復を促すことでAKT過活動癌細胞はフェロトーシスを免れるようになります。

TRPML1を不活性化するかTRPML1とARL8Bの相互作用を阻止するとフェロトーシスが促進してAKT頼りの癌の発生や治療抵抗性を防ぐことができました。

また、TRPML1-ARL8B複合体形成を阻害するペプチドが作られ、AKT頼りの癌発生を阻止する効果やフェロトーシス誘導、放射線、抗癌免疫誘導薬がAKT過活動癌により付け入れるようにする効果が得られています。

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