閉塞性肥大型心筋症にaficamtenをまず使うべきことを裏付けるPh3試験論文報告
 ・ わかりにくかった文章を整えました(Ph3試験ODYSSEY-HCMとCytokinetics社の→Ph3試験ODYSSEY-HCMと、Cytokinetics社の)
Genmab/AbbVieのEpkinlyを濾胞性リンパ腫の治療2番手から使うことを米国承認
 ・ 誤記を訂正しました(先立つ治療が1回の、、、→先立つ治療が1回以上の、、、)
Dr. Reddy’sがImmutep社のPh3試験段階の抗癌剤の販売権利を取得
 ・ 薬剤名の間違いを訂正しました(efgartigimod alfa→Eftilagimod Alfa)。大変申し訳ありません。

mTOR阻害剤・rapamycinはガン細胞を特異的に破壊する

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2003-06-21 | コメント

「rapamycin(ラパマイシン)は癌の栄養供給に必要なタンパク質mTORを阻害し、ガン化抑制蛋白質・p53を欠くガン細胞を特異的に破壊する」という研究成果がSt. Jude Children's Research Hospitalの研究者等によって2003年6月20日のMolecular Cell誌に発表されています。

癌細胞が分裂するときには栄養を必要としますが、mTORはその栄養補給に必須の蛋白質です。

ラパマイシンがmTORを阻害するとASK1というタンパク質が活性化します。続いてASK1は細胞死に繋がる一連の反応・JNKカスケードのスイッチを入れてガン細胞を自滅させます。

p53が機能している正常な細胞ではASK1の作用はp21タンパク質に阻害されるためJNKカスケードは作動せず、細胞は自滅しません。

ガン細胞のおよそ半分はp53を欠損していると考えられています。

Ariad社が開発しているAP23573はmTORを阻害する作用があります。

Researchers Find New Way To Trigger Self-Destruction Of Certain Cancer Cells
△Sustained Activation of the JNK Cascade and Rapamycin-Induced Apoptosis Are Suppressed by p53/p21Cip1. Molecular Cell, Vol 11, 1491-1501, June 2003

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