Novartisの抗BAFF抗体ianalumabで血小板減少性紫斑病患者が1年超無事生存
 ・ 誤記を訂正しました(eltoprazine→eltrombopag)。
Novartis社の補体B因子阻害薬FabhaltaがC3糸球体症に効いたPh3試験論文報告
 ・ 誤解を訂正しました(今夏7月に米国で承認、、、→今春3月に米国で承認、、、)
抗IgE抗体がずっと作られるようにするワクチンを開発
 ・ 関連ニュースを追加しました。

AAVのシスエレメントとバクテリオファージで構成される次世代の遺伝子治療ベクターができた

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2006-05-01 | コメント

動物等の真核生物に感染するウイルスは、外部から導入する遺伝子(トランス遺伝子)の運搬に使用されますが、哺乳類の細胞に対する天然の向性を取り除く必要があります。一方原核生物に感染するウイルス・ファージは哺乳類の特定の受容体に結合しますが、遺伝子の運搬体としては適していません。

そこでUniversity of Texas M. D. Anderson Cancer Centerの研究者等は、アデノ随伴ウイルス(AAV)のシスエレメントと一本鎖のバクテリオファージで構成されるベクター・AAV/phage (AAVP) を開発しました。

インテグリンをターゲットにしたAAV/phageのプロトタイプの研究成果が2006年4月21日のCell誌に発表されています。

実験の結果、AAVPは腫瘍への形質導入がファージよりも優れており、逆位の末端反復配列の導入により、導入したトランス遺伝子の定着が改善しました。

さらに、AAVPを介した遺伝子発現はPETで追跡することができました。

この新しいAAVPベクターは、治療や生物学に幅広く応用できると考えられました。

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