体重回復後の拒食症患者へのフルオキセチン投与の効果はプラセボと差がない
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有効であるという確固としたエビデンスがないにも関わらず、プロザックは拒食症の治療に使用されています。
拒食症患者に対して、体重が回復した後に抗うつ薬・フルオキセチン(fluoxetine、プロザック)を投与すると体重が維持できたり再発までの期間を延長させたりできるかどうかを調べたプラセボ対照二重盲検試験の結果が2006年6月14日のJAMA誌に発表されています。
12ヶ月の試験の結果、最低限のBMI(18.5)が維持されていた割合や再発までの期間はフルオキセチン投与群とプラセボ投与群で差はありませんでした。
この試験では、体重が回復した後の拒食症患者に対するフルオキセチンのメリットは確認できませんでした。
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