Novartisの抗BAFF抗体ianalumabで血小板減少性紫斑病患者が1年超無事生存
 ・ 誤記を訂正しました(eltoprazine→eltrombopag)。
Novartis社の補体B因子阻害薬FabhaltaがC3糸球体症に効いたPh3試験論文報告
 ・ 誤解を訂正しました(今夏7月に米国で承認、、、→今春3月に米国で承認、、、)
抗IgE抗体がずっと作られるようにするワクチンを開発
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αシヌクレインは小胞体-ゴルジ体の小胞輸送を阻害し、Rab1はパーキンソン病モデル動物における神経損失を予防する

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2006-06-25 | コメント

パーキンソン病を含む神経変性疾患でαシヌクレイン(Alpha-synuclein、alphaSyn)の折り畳み障害が認められます。

alphaSynの蓄積は酵母や神経に細胞毒性をもたらしますが、alphaSynの本来の機能や病理に関与する生物学的メカニズムは不明でした。

このたび、Science誌に発表された酵母菌での実験結果から、alphaSyn発現に伴って認められる初期障害は、小胞体からゴルジ体への小胞輸送の阻害であると分かりました。

酵母において、alphaSynの毒性に影響を与えるタンパク質をゲノム全域スクリーニングで同定したところ、alphaSynはRab GTPase・Ypt1pの機能を抑制すると分かりました。Ypt1pは細胞質でのalphaSyn封入に関与します。

alphaSynを大量に発現する酵母においてYpt1pの発現を亢進させたところ、alphaSynの大量発現で通常は死ぬはずの酵母が生き続けました。

さらに、パーキンソン病の動物モデルにおいてYpt1pのホモログ・Rab1の発現を亢進させると、alphaSynによるドパミン神経の損失が防げました。

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