フェリチンレベルが100ng/mL以下の貧血患者は大腸内視鏡検査の対象として妥当
- 2007-02-01 - 貧血の評価のために大腸内視鏡検査を受けた患者およそ400人と大腸癌スクリーニングとして大腸内視鏡検査を受けた非貧血患者およそ300人のデータを解析した結果、血清フェリチンレベルが100ng/mL以下の男性貧血患者を大腸内視鏡検査の対象として選択することが妥当と分かりました。 (5 段落, 564 文字)
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男性で重度の鉄欠貧血であるなら、消化管悪性疾患の rule outを優先的に考えますので理にかなっています。この場合、上部消化管内視鏡(胃カメラ)も含まれます。痔瘻の rule outは日本では、外科に依頼することが主流だと思うのですが、大腸内視鏡で併せて確認できるということなのでしょうか。カメラでないと確定しきれない早期癌などを踏まえますと、理論的には内視鏡を早期に行うことは誤りではないと思います。
試験の解説が不足していました。データ解析対象となったのはほぼ全員男性です。したがって、今回の結果は男性に限ってあてはまると考えるべきなのだと思います。
主に男性を対象にした試験であることがわかるように本文の記載も訂正します。
leukさんの“大腸内視鏡検査は1st lineの検査として行うべきなの”かということですが、Journal Watch(1)では“serum ferritin of 100 ng/mL or lower is a reasonable indicator for prompt colonoscopy among men with unexplained anemia”と記載されており、原因不明の貧血で血清フェリチンが100 ng/mL以下であるということは迅速な大腸内視鏡検査の指標として妥当と説明されています。
いずれにしても専門家の方のご意見をお待ちしています。
(1)Which Anemic Patients Should Be Referred for Colonoscopy?
http://general-medicine.jwatch.org/cgi/content/full/2007/1
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