神経保護薬・Safinamideはパーキンソン病症状を改善する作用がある
Free!初期パーキンソン病患者172人を対象としたプラセボ対照臨床試験で、神経保護薬・Safinamideはパーキンソン病症状を改善する作用があるという結果となりました。
179人は56人ずつ低用量(0.5 mg/kg/日)Safinamide、高用量(1.0 mg/kg/日)Safinamide、プラセボに振り分けられ、それぞれを12週間服用しました。
その結果、UPDRSが30%以上改善した割合は低用量群で30.9%、高用量群で37.5%、プラセボでは僅かに21.4%でした。
ドパミンアゴニスト単剤で治療されていた患者を対象にしたサブ解析の結果、Safinamideはドパミンアゴニストの効果を増強する作用があると考えられました。
これらの結果から、Safinamideはイオンチャンネル阻害とグルタミン酸放出抑制によって症状改善効果を発揮している可能性があるとわかりました。
2004年8月24日のNeurology誌に発表された研究成果です。
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