三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

心筋梗塞後コルヒチン服用で心血管イベントリスク低下〜ただし常用はまだ早い

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2019-11-18 | コメント

心筋梗塞から30日以内の患者を募ったプラセボ対照無作為化試験COLCOTの結果、痛風や心膜炎の治療に使われる抗炎症薬コルヒチン(colchicine)低用量(0.5 mg/日)服用で心血管一大事一揃い(心血管死、心停止、心筋梗塞再発、脳卒中、冠血行再建を要する急な狭心症入院)の発現率が有意に低下しました。

追跡期間中央値22.6か月間の心血管一大事一揃いの発現率はコルヒチン投与群では5.5%、プラセボ群では7.1%でした(P=0.02)。

ただし、心血管一揃いのうち心血管死や心筋梗塞の有意なリスク低下は認められず、なぜそれらに関して無効だったのかをきっちり把握することなしにコルヒチンを二次予防として普段使いすることは許されない(does not support the routine use)と論評者は言っています。

また、論評者は次のようにも言っています。「他の4つの無作為化試験のメタ解析/レビューの結果と同様に今回の試験でコルヒチン群の脳卒中リスクが低かったことは興味深い。その効果が脳血管へのコルヒチン特有の作用によるのか単なるまぐれなのかを今後調べる必要がある。」

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