新型コロナウイルス腸感染をTMPRSS2/4が促す〜糞中ウイルスにたいした感染力はないのかもしれない
Free!内視鏡検査を受けた健康な人から(同意の上で)得た組織培養で作った人工小腸(small intestinal enteroid)の細胞に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は感染して増えれ、粘膜に特有のセリンプロテアーゼ2つ・TMPRSS2とTMPRSS4がその感染を促進すると分かりました。
ただし腸管に放出されたSARS-CoV-2は大腸液成分(simulated human colonic fluid)で不活性化されることが確認されました。
実際、新型コロナウイルス感染(COVID-19)患者10人の糞を調べたところ3検体からSARS-CoV-2ゲノムRNAが豊富に検出されましたが、感染力のあるウイルスは検出できませんでした。
今回の調査数は少なすぎるので糞から口への感染伝播がないとは明確に結論できないが、糞中のウイルスにたいした感染リスクはないのかもしれないと著者は言っています。
該当するデータが見つかりませんでした。
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