三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。
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[記事]トルセトラピブで家族性高コレステロール血症患者の動脈硬化の進展は防げない」へのコメント

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「トルセトラピブの謎」

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ACCでHDL-C類似物を用いた小規模なIVUS試験の結果が発表されています。有意差は出ませんでしたが悪い内容ではありませんでした。HDL-Cが無効なのではなく、CETP阻害剤で増えるHDL-Cが役に立たないのではないでしょうか。ACCでIMT試験の結果を発表した研究者は、個人的な意見として、トルセトラピブとCETPとHDL-Cの複合体が有害なのではないか、と言っていました。

ファイザーがトルセトラピブをリピトールとのコンビ薬として開発していたのは、トルセトラピブだけ投与するとLDL-Cが増加するケースがあったからのようです。何らかの相互作用があるのでしょうから、前者が後者の作用をブロックするようなことも考えられます。

この点で参考になるのが、今回のIVUS試験とIMT二試験です。対象疾患が異なるのでリピトールの平均用量もかなり異なっていましたが、どの試験でも、アテローム抑制作用は見られませんでした。

このことは、相互作用が原因ではないと考える根拠の一つになるのではないでしょうか。

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「トルセトラピブの件」

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 NEJMにこの薬剤の成績2報が掲載されたとのことですが、特にこの論文での頚動脈のIMTで改善がなっかたというデータはHDL−cの動脈硬化への影響度が少ないと言ってしまっていいのかどうか、又はトルセトラピブ自体(CETP−Iではなく)がリピトールのLDL−c低下作用を打ち消すのか知りたいところです。

以上

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2007-03-27 - ヘテロ接合性家族性高コレステロール血症患者850人を対象にした試験の結果、リピトール(Lipitor;アトルバスタチン、atorvastatin)にコレステロールエステル輸送タンパク質(CETP)阻害剤・トルセトラピブ(torcetrapib)を併用してもリピトール単独投与以上のアテローム性動脈硬化の進展抑制は望めないと分かりました。
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