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バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。
[記事] 「抗癌作用を有する未承認化合物を患者が購入している〜研究者の努力を水の泡にする可能性がある」へのコメント
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「現在の治療に必ずしも患者は満足しておらず、代替となる治療を捜し、実際に未承認薬を使用している患者もいるという状況に関していろいろな側面から考えていかねばらなないと小野先生は言っています。」
ということだが、やはりきちんとした臨床評価計画のもとに使用できるようガイドすることが必要ではないかと考える。
その点で、ボストン大学の生物倫理の専門家・George Annas氏の「癌患者に“何を失うものがある?”と問われたらこう答えざるを得ない。大切な余命が短くなる恐れがあると。」は重要な助言だと思う。
米国では種々の治験内容がネットで検索でき、既存の治療法に反応しない患者は「藁をもすがる思いで」そのような治験に登録する場合があると聞いているいる。同じ「思い」であっても、このようなWCTに参加することでその志が生きてくると思う。もっとも、米国外の患者がそのような治験に登録することは難しいことかも知れないが。
特許もきかない化合物ということで、臨床評価が上手く行けば安価な医薬品となりうることが期待される。慎重に進められることを願っている。
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抗癌作用を有する未承認化合物を患者が購入している〜研究者の努力を水の泡にする可能性がある