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バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。
[記事] 「BMS社の新たなImClone社買収提案は笑止千万/Icahn氏」へのコメント
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勝者の呪いというゲーム理論があります。競売では高い値をつけたほうはその買収によって最終的な利得を得る確率は少ないという理論です。
2つのバイヤーがいたとき、買収価値は現在の会社価値+買収によるシナジーによって決定されます。売り手が自分の考えている価格より低くは売らないという条件をつけると、M&Aで勝利するのは常に売り手の価格より高い値をつけたほう。
言い方を変えると、実際の価値よりも大きく間違って価値を見積もった会社ということになるのです。
今回のimcloneの買収劇にもそれは当てはまります。
この中でBMS社があえて低く提案してきたのにはそれなりの意味があります。彼らは彼らなりの基準できちんと価値を見積もっているのでしょう。IMCLONE社はばかげているといってるそうですが、両者の従業員や買収後のビジネスを考えたとき、どちらの提案がばかげていたのか。
これを防ぐために、VICKREY型オークションという手法があり、最高値をつけて落札した人に2番目の最高値で売るという方式があります。これは理にかなっています。
果たしてimclone社がどうなるのか。勝者の呪いにはまるのか。そういう面で注目したいですね。
【BMSが62ドルの買収提案をしたことについて】
BMSにはきちんとリスクマネージメントが出来ているということです。これ以上で買うと利得が得られるかどうかわからないというラインが社内できちんと話しあわれたのでしょう。
株価評価額より2.5倍高い額で買ったコダックが白馬の騎士ともてはやされて8年後。7000億円の負債を抱え、というより買収額をまったく取り戻せなかったことでヘルスケアビジネスから全面撤退を余儀なくされた事実は買収の難しさを物語っています。
歴史的に見ると買収の3分の2は失敗しているそうです。近年の例ではファイザーのファルマシア買収がすべてて裏目に出ています。
売るほうは高く売れれば何でもよいというのが本音です。
まったくの推論ですが、高値をつけているのは何の根拠もなく異業種の会社の感じがします。コダックの悲劇およびというところでしょうか。
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BMS社の新たなImClone社買収提案は笑止千万/Icahn氏