Actelion社 特発性肺線維症または全身性硬化に関連した肺線維症を対象にしたbosentan(Tracleer)の臨床試験でプライマリーエンドポイントを達成できず
Free!2005年11月28日、Actelion社は、特発性肺線維症または全身性硬化に関連した肺線維症を対象にした臨床試験でbosentan(Tracleer)のプライマリーエンドポイント改善効果は残念ながら示せなかったと発表しました。プライマリーエンドポイントは6分間の歩行テストで評価する運動機能の改善でした。
しかしながら、特発性肺線維症を対象にしたBUILD-1試験では、12ヶ月時点での死亡・治療失敗の割合がTracleer投与群で有意に低くなっていました(bosentan群:36.1% vs プラセボ群:22.5%、p=0.076)。この試験結果をうけて、特発性肺線維症を対象にしたbosentan(Tracleer)の第3相試験を実施することが妥当かどうかをActelion社は検討する予定です。
Tracleerは肺高血圧症の治療薬としてアメリカ、ヨーロッパ、日本、カナダ、オーストラリア、スイス等で既に販売されています。
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