Merck社 鎮痛剤・Vioxxに関する訴訟で和解計画があることを明らかにした
Free!2005年8月26日AP:Merck社は、販売中止した鎮痛剤・Vioxxに関する訴訟のいくつかで和解をする計画があることを明らかにしました。
Vioxxが心臓発作や脳卒中を引き起こすことが明るみになり、莫大な数の訴訟がおきました。最近、テキサスの陪審はMerck社に2億5300万ドルの賠償金の支払いを命じる評決を下しています。
先週水曜日ぐらいまでは、Merck社は全ての訴訟といちいち戦っていくと明言していました。木曜日の朝にMerck社は、8月15日時点で5000件の訴訟が起きていると発表しました。5週間前の発表からおよそ600件の訴訟が新たに加わった計算になります。
個人の訴訟が多くなっていますが、5000件のおよそ150件は集団訴訟です。
Merck社のスポークスマン・Kent Jarrell氏によると、特定の訴訟には徹底的に戦っていくが、残りの訴訟は和解する可能性があるとのことです。
「Merck社は譲歩して『Vioxxを18ヶ月間以上服用して悪影響が出現した患者については補償しなければならないのかもしれない』と言っています」と弁護士・Chris Seegerは言っています。
Vioxxを18ヶ月間以上服用すると心臓発作と脳卒中のリスクが2倍に上昇するという結果が得られています。
9月12日にAtlantic Cityで始まるVioxx裁判でSeeger氏はMerck社を相手に戦います。
Merck社が今回態度を軟化させた背景には、株主からの圧力、悪い評判を極力抑えたいという思いなどがあると考えられています。つまり、Vioxxが原因である可能性が高い訴訟は和解して、Merck社への世間の悪い評判を回復させたいという考えがあるのかもしれません。
Wyeth社も、ヤセ薬・PondiminとReduxを市場から撤退させた後には「どの訴訟とも和解はしない」と主張していました。しかしその後Wyeth社は大部分の訴訟を和解で終わらせています。
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