GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

Merck社 鎮痛剤・Vioxxに関する訴訟で和解計画があることを明らかにした

Free!
2005-08-27 | コメント

2005年8月26日AP:Merck社は、販売中止した鎮痛剤・Vioxxに関する訴訟のいくつかで和解をする計画があることを明らかにしました。


Vioxxが心臓発作や脳卒中を引き起こすことが明るみになり、莫大な数の訴訟がおきました。最近、テキサスの陪審はMerck社に2億5300万ドルの賠償金の支払いを命じる評決を下しています。

先週水曜日ぐらいまでは、Merck社は全ての訴訟といちいち戦っていくと明言していました。木曜日の朝にMerck社は、8月15日時点で5000件の訴訟が起きていると発表しました。5週間前の発表からおよそ600件の訴訟が新たに加わった計算になります。

個人の訴訟が多くなっていますが、5000件のおよそ150件は集団訴訟です。

Merck社のスポークスマン・Kent Jarrell氏によると、特定の訴訟には徹底的に戦っていくが、残りの訴訟は和解する可能性があるとのことです。

「Merck社は譲歩して『Vioxxを18ヶ月間以上服用して悪影響が出現した患者については補償しなければならないのかもしれない』と言っています」と弁護士・Chris Seegerは言っています。

Vioxxを18ヶ月間以上服用すると心臓発作と脳卒中のリスクが2倍に上昇するという結果が得られています。

9月12日にAtlantic Cityで始まるVioxx裁判でSeeger氏はMerck社を相手に戦います。

Merck社が今回態度を軟化させた背景には、株主からの圧力、悪い評判を極力抑えたいという思いなどがあると考えられています。つまり、Vioxxが原因である可能性が高い訴訟は和解して、Merck社への世間の悪い評判を回復させたいという考えがあるのかもしれません。

Wyeth社も、ヤセ薬・PondiminとReduxを市場から撤退させた後には「どの訴訟とも和解はしない」と主張していました。しかしその後Wyeth社は大部分の訴訟を和解で終わらせています。

この記事のカテゴリ
関連ニュース
関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。