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頭部外傷後の認知機能低下とAPOE e4に関連はない

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2003-10-10 | コメント

1968〜1985年の間に頭部外傷を負った396人(2-70歳)を平均18年間(15-25年)追跡調査したところ「頭部外傷から長期間経過した時におきる認知機能低下はアルツハイマー病の遺伝子要因であるAPOE e4の影響を受けない」という結果となりました。


研究成果が2003年8月のJ Neurol Neurosurg Psychiatry誌に発表されています。

追跡調査期間中に認知機能が低下したのは30%、改善したのが14%でした。すなわち大部分の人の脳の機能は低下しませんでした。

APOE e4遺伝子を有する人、APOE e4遺伝子を有さない人で脳機能の転帰が良かった割合はそれぞれ22.2%、30.5%でした。APOE e4遺伝子を有する人の方が転帰が悪い傾向がありましたが有意差はつきませんでした。

追跡調査終了時点でも平均年齢は42歳であったことから、アルツハイマー病のリスクを調べるには若すたのかもしれません。

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