地下水汚染物質を無毒化するバクテリア・Dehalococcoides ethenogenesのゲノム解析
Free!Dehalococcoides ethenogenesは、地下水汚染物質であるtetrachloroethene(PCE)とtrichloroethene(TCE)の塩素を還元的に取り除いてエチレンへと無毒化できる唯一のバクテリアです。
このバクテリアのゲノムの解析結果が2005年1月7日のScience誌に発表されました。
このバクテリアのゲノム上には多数のデハロゲナーゼとレダクターゼが存在していました。このことは、D. ethenogenesはハロゲン化有機化合物と水素を利用するように高度に進化したことを示唆しています。
解析の結果、D. ethenogenesの祖先は窒素固定する自家栄養生物であったことが示唆されています。
D. ethenogenesは培養が困難であることから、ゲノム配列の解析によってこのバクテリアの生理機能が明らかになっていくでしょう。また、微生物を用いた環境汚染物質の分解方法の開発にも多大な貢献をするでしょう。
- Pollution-Eating Bacteria Gives Up Genetic Secrets / Reuters
- Bioremediation Bug Genome Revealed / Science
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