神経疾患薬開発会社Rapport社がさらに1億5千万ドルを調達
 ・ 誤字を訂正しました(聞かない→効かない)
Viking社の経口肥満薬VK2735が順調なPh1試験滑り出し〜今年後半にPh2試験開始
 ・ 2段落目の間違いを訂正しました〔同剤最高用量(40 mg)投与群8人の体重が8日間に平均で5.3%減り、、、→同剤最高用量(40 mg)投与群”7”人の体重が”28”日間に平均で5.3%減り〕。
肺を再生させる吸入薬の人への投与開始
 ・ GLP-2模倣薬の解説を追加しました。

Verastem社の膵癌Ph2試験の毒性心配〜更に卵巣癌治療の承認申請の用途狭し

Free!
2024-05-25 | コメント

Verastem OncologyのRaf/Mek阻害剤avutometinib(アブトメチニブ)込み転移性膵癌初治療4通りのうちの1つがよく効きましたが、いかんせん毒性が強いようで41人中12人に全部で19の深刻な有害事象が発生しました。

コホート1の治療の奏効が最も多く6人中5人(83%)に認められました。しかし他でもないそのコホート1の1人に用量制限毒性の発熱性好中球減少が生じています。被験者組み入れがより最近の他の3つのコホート(合計20人)で奏効しているのは僅か3人のみです。

Verastem社は低グレード漿液性卵巣癌(LGSOC)患者へのavutometinibと同社の別の一品defactinib(FAK阻害剤)併用の取り急ぎの承認を求める米国FDAへの段階的申請を始めたことも別口で発表しています。

喜ばしいことですが、その用途は米国FDAからせっかく優遇指定されている範囲より随分狭いKRAS変異患者の治療です。LGSOCをKRASの状態を問わずavutometinibとdefactinibで治療することがFDAの開発優遇の対象ですが、同社が始めたのはKRAS変異患者への使用の申請です。

その背景として、先立つ治療を経ている再発LGSOC患者対象のPh2試験(RAMP 201)での奏効率低下が明らかになっています。ちょうど1年前のより初期段階での29人のavutometinib+defactinib併用の奏効率は45%(13/29人)でしたが、今年2月23日までの被験者109人の奏効率は27%(29/109人)に落ち込んでいます。しかしKRAS変異患者に限った奏効率は比較的ましで37%です。一方、KRASが変異していない患者の奏効率は僅か15%(8/52人)でした。

この記事のカテゴリ
関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。