AbbVieの肺癌薬Emrelis(エムレリス)を米国承認
 ・ 取り急ぎの承認である旨短く追記しました。
AstraZenecaの癌治療二重特異性抗体2つが今年Ph3試験に進む〜IL-12薬は脱落
 ・ 誤解を訂正しました(リベゴストミグ→リルベゴストミグ)
プラスチックを食べて増えうる細菌が患者から見つかった
 ・ 変だった表現を訂正しました(CA-UTIとVAPはどちらもプラスチック頼りの装置が使われます。→CA-UTIとVAPはどちらもプラスチック頼りの装置の使用と関連します。)

Serono社、Pfizer社と多発性硬化症の薬Rebifの販売提携

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2002-07-14 | コメント

2002年7月11日、スイスに本社をおくバイオベンチャー・Serono社(SRA)は、アメリカ国内で、多発性硬化症の治療薬・Rebif(interferon beta 1-a)をPfizer社(PFE)と共同で販売していくと発表しました(2002年7月11日プレスリリース)。

この販売提携に伴い、Serono社はPfizer社から2億ドルの提携料を取得する予定です。今後マーケティング費用やRebifの開発費用などを折半します。また、売上に応じてPfizer社から達成報奨金を受け取る予定です。

interferon beta 1-aは、Rebifの他にも、マサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置くBiogen社(BGEN)からAvonexという製品名で、Rebifと同じ多発性硬化症の薬として発売されています。RebifとAvonexはinterferon beta 1-aの含量が異なります。Rebifの方が濃くて、Avonexの方が薄くなっています。

Rebifは最近までヨーロッパでしか販売されていませんでした。一方Avonexの方は主にアメリカ国内で販売されてきました。最近、Serono社が、両薬剤を比較する臨床試験を実施したところ、Rebifの方が多発性硬化症の治療に関してより有効な薬剤であるという結果がでました。この結果をFDAに提出して、晴れてRebifのアメリカ国内での販売が今年(2002年)3月7日に認められたのです。

今後はPfizer社・Serono社連合VSBiogen社の戦いとなります。少しBiogen社の方が不利かもしれません。

多発性硬化症は、脳の神経細胞の鞘・ミエリン細胞が自分の免疫細胞に破壊されることによっておきる自己免疫疾患の一つです。

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