ASF/SF2によって調節されるCaMKIIδのオルタネイトスプライシングは心臓の再構築の中心的役割を果たす
Free!プログラム化された組織や器官の再構築に伴って、生き物は幼少期から成体期へと変化を遂げます。この再構築は生物が環境に完全に適応するための必須イベントです。
このたび、出生後のマウス心臓の再構築に必要不可欠なmRNAのオルタネイトスプライシングプログラムが見つかりました。このプログラムの詳細が2005年1月14日のCell誌に発表されています。
このオルタネイトスプライシングでは、ASF/SF2というスプライシングファクターが重要な役割を担っています。
心臓でASF/SF2を欠いたマウスは、Ca2+/calmodulin-dependent kinase IIδ (CaMKIIδ) 転写物のスプライシングスイッチの障害により心臓が過剰に収縮を繰り返すようになりました。
この結果から、ASF/SF2は心臓再構築の基礎となるスプライシング調節をしており、ASF/SF2によって調節されるCaMKIIδのオルタネイトスプライシングは心臓の再構築の中心的役割を果たすと考えられました。
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