Synta社 転移性メラノーマの治療薬としてSTA-4783がアメリカFDAからFast Track薬剤に指定された

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2006-11-16 | コメント

2006年11月15日、重症疾患の低分子治療薬の開発をてがけるSynta Pharmaceuticals社は、転移性メラノーマの治療薬としてSTA-4783がアメリカFDAからFast Track薬剤に指定されたと発表しました。

ステージ4転移性メラノーマ患者を対象にしたプラセボ対照二重盲検後期第2相試験において、パクリタキセル単独(n=28)の場合に比べてパクリタキセルとSTA-4783を併用すると無増悪生存期間(PFS)がおよそ2倍延長することが確認されています(併用群 112日 vs パクリタキセル単独 56日、P=0.035)。

STA-4783は癌細胞にストレス反応を誘導する新規低分子化合物です。ストレス反応によって、タキサン化合物との併用での腫瘍細胞殺傷におけるSTA-4783の役割として重要と考えられる2つの反応がもたらされます。

1つはHsp70とその他のヒートショックやストレス関連タンパク質の生成を劇的に亢進させることです。この作用によって免疫を介した腫瘍細胞殺傷作用が増強されます。もう1つは腫瘍細胞における特定のシグナル伝達経路の変化です。この変化によって細胞増殖が影響を受け、細胞死が誘導されます。

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