HIV感染で生じるCD4細胞への自己免疫性はCD8細胞に対するワクチンで解消できる
Free!HIVは免疫細胞のCD4細胞を攻撃してCD4細胞数を低下させます。不思議なことにおよそ50%の患者では抗HIV薬が効いてHIV量が低下してもCD4細胞が低下したままで元に戻りません。これはCD4細胞に対する自己免疫反応が原因と考えられています。
CD4細胞に自己免疫性があるHIV-1感染患者7人を対象にした臨床試験で、CD4細胞に対する自己免疫性はCD8細胞が原因でおきており、CD8細胞を中和するワクチンを接種するとCD4細胞に対する自己免疫性が低下してCD4細胞数が正常化することが確認されました。
2004年12月31日のJ Clin Virol誌に発表された研究成果です。
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