三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

ウイルス感染は海馬を障害してやがて認知症状を引き起こす恐れがある

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2006-10-28 | コメント

ピコルナウイルス科に属するヒトポリオウイルスに似た種類のウイルス・タイラーマウス脳脊髄炎ウイルス(Theiler's murine encephalomyelitis virus)を感染させたマウスの実験から、ウイルス感染は認知機能を障害する恐れがあると分かりました。

非感染マウスに比べて、ウイルス・タイラーマウス脳脊髄炎ウイルスに感染したマウスは、Morris水迷路試験(Morris Water Maze Test) の成績が悪くなっていました。具体的には、感染マウスは空間記憶が形成できないと示唆されました。

また、感染マウスの記憶障害は海馬障害の程度と関連しました。

この結果から、一般的な風邪ウイルス(コクサッキー・ウイルスA21)を含むピコルナ・ウイルス(Picornavirus)が中枢に感染すると、神経学的欠損が生じると示唆されました。

すなわち、ウイルスによって誘引される無症状の神経学的欠損が生涯にわたって蓄積し、やがて症候性の認知症状や記憶障害が発現する恐れがあると考えられました。

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