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多能性造血前駆細胞Flk2/ Flt3+ に巨球核-赤血球への分化能があることを支持する新たなエビデンス

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2006-08-25 | コメント

造血発生において、多分化能は骨髄球系とリンパ球系に分化するまで保存されるという造血発生モデルに異議が唱えられ、巨球核/赤血球(MegE)への分化能がFlk2/Flt3を発現している初期段階の前駆細胞で失われるという説が提唱されています。

造血幹細胞と様々なFlk2+初期前駆細胞のMegEへの分化能をin vivoで定量的かつ動力学的に評価し、その結果を下流の骨芽前駆細胞とリンパ芽前駆細胞のMegEへの分化能ならびに成熟骨髄単核細胞やリンパ球の産生能と比較した研究が2006年7月29日のCell誌に発表されています。

この研究で、Flk2+初期前駆細胞は集団レベルでもクローンレベルでもin vivoでMegEの分化能を保持していました。

この研究成果から、初期前駆細胞によるFlk2発現が完全な多分化能を損なうものではないことが示唆されました。また、この結果は、多分化能をもつ前駆細胞からの骨髄系とリンパ系の分化という現在有力とされている造血発生モデルを支持するものです。

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