Chiron社 H9N2鳥インフルエンザに対するワクチン候補の臨床試験で良好な結果が得られた
Free!2005年10月28日、Chiron社は、H9N2鳥インフルエンザに対するワクチン候補の臨床試験で良好な結果が得られたと発表しました。H9N2鳥インフルエンザは今のところ感染者数は少ないのですが、大流行を引き起こす可能性が示唆されています。
試験には96人が参加し、4用量のワクチンの安全性と免疫原性が検討されました。また、Chiron社のアジュバント・MF59を適応したワクチンとMF59を適応していないワクチンも比較されました。
試験の結果、MF59を用いたワクチンでは、全ての用量でH9N2インフルエンザに対抗可能と考えられるレベル以上の抗体が産生されました。一方、MF59を用いなかったワクチンでは、H9N2インフルエンザに対抗できる抗体レベルを達成できませんでした。
この臨床試験は、National Institute of Allergy and Infectious Diseases (NIAID)のサポートを受けて実施されました。
鳥インフルエンザは大流行する可能性があります。カンボジア、インドネシア、タイ、ベトナムで鳥インフルエンザが100例以上に発現しましたが、その死亡率はおよそ50%です。1918年におきたインフルエンザの大流行では全世界で4000万人以上が死亡し、その致死率は2.5%でした。
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