テロメアで寿命を知る
Free!「各染色体の末端にあるテロメア(telomere)が短い老人は長生きできない」という調査結果がユタ大学の研究者等によって2003年2月1日のLancet誌に発表されました。
研究者等は、今から20年前に60歳の老人143人から血液をサンプリングしてテロメアの長さを測定しました。その後20年間143人を追跡調査したところ、60歳時点でテロメアが長い人の方が長生きでした。テロメアが短い人は心臓病に罹るリスクが3倍高く、また肺炎などの感染症に罹るリスクが8倍高くなっていました。このことから、テロメアが短い人が早死にだったのは病気に罹りやすいことが原因であったと考えられました。
Association between telomere length in blood and mortality in people aged 60 years or older. Lancet. Volume 361, Number 9355 01 February 2003
Test to predict longevity(BBC)
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