GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

Tecadenosonの第3相試験予定患者数獲得

Free!
2002-07-29 | コメント

2002年7月25日、カリフォルニア州Palo Altoに本社をおくバイオベンチャー・CV Therapeutics社(CVTX)は、頻脈(paroxysmal supraventricular tachycardia、PSVT)患者を対象にしたtecadenoson(CVT-510)の第3相試験で、予定した患者数の獲得を完了したと発表しました(2002年7月25日プレスリリース)。今年中に試験を終了してデータ解析まで完了させる予定です。

PSVTは、洞房結節(AV node)という領域を源として発せられる心臓を収縮させる電気信号の頻度が高くなってしまった場合におきる病気です。

この電気信号の頻度を疎らにする物質にアデノシンというものが知られています。アデノシンは、洞房結節にある1型アデノシン受容体に作用して電気信号の頻度を正常化します。したがってこのアデノシンを使えば頻脈は改善しそうです。しかしながら、アデノシンには1型アデノシン受容体に加えて2型アデノシン受容体にも作用して低血圧を引き起こすという副作用があるため積極的には使用できませんでした。

Tecadenosonは1型アデノシン受容体にだけ作用し、心臓を収縮させる電気信号の頻度を正常化します。したがってアデノシンのように低血圧を引き起こす心配なく頻脈を改善できると期待されています。

第3相試験の結果が出ましたらお知らせします。

△Tecadenoson
http://198.139.224.108/prod_atrial.html
△CV Therapeutics
http://www.cvt.com/
△2002年7月25日プレスリリース
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=CVTX&script=410&layout=-6&item_id=319397
△CVTX
http://finance.yahoo.com/q?s=cvtx&d=v1

関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。