SciClone社 C型肝炎を対象にしたZADAXIN(thymosin alpha)の臨床試験途中経過発表
Free!2003年10月27日、SciClone Pharmaceuticals社はインターフェロンとribavirinの併用療法で効果がなかったC型肝炎患者にZADAXINとpegylated interferon alpha・ribavirinの3剤を投与したところ、投与12週間のearly virologic response (EVR) が61%(14人/23人)に到達したと発表しました。
別の試験におけるpegylated interferon alphaとribavirinの併用療法のEVRが15−21%であったことと比べると61%は立派な数字です。
この臨床試験では1年間にわたって3剤投与し(ZADAXIN 1.6 mg/bi-weekly、pegylated interferon alfa-2a 180 mcg/week、ribavirin 1,000 mg/day)、投与開始48週後と投与終了6ヵ月後(72週)で血液中のC型肝炎ウイルスの有無を調べます。48週時点と72週時点でC型肝炎ウイルス陰性だった患者の割合がプライマリーエンドポイントです。
ZADAXINはthymosin alpha1というタンパク質です。内在性thymosin alpha1は血液中を循環しており、ウイルス感染や癌に対する免疫力を増強する作用があります。
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