GSKのNucalaが慢性閉塞性肺疾患悪化をプラセボ比で21%減らしたPh3試験報告
 ・ Nucalaの承認申請の状況を短く追記しました。
Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

抗生物質・ゲンタマイシンは嚢胞性線維症の有望な治療薬となる可能性あり

Free!
2003-10-18 | コメント

CFTR(cystic fibrosis transmembrane conductance regulator)遺伝子の途中にストップコドンができてしまう遺伝子変異を有する嚢胞性線維症患者19人を対象にした14日間×2のクロスオーバー試験から「Gentamicinという抗生物質はCFTRの機能を正常化し、CFTRの機能不全による電気生理学的な異常を改善する作用がある」とわかりました。


2003年10月9日のNEJM誌に発表された試験成績です。

CFTR遺伝子の途中にストップコドンがあると、途中でタンパク質の製造が止まってしまい、不完全なCFTRができてしまいます。その結果粘液の製造が調節できなくなり、嚢胞性線維症が生じます。

今回の試験では0.3%のgentamicin 2滴を患者の鼻腔に1日3回投与し、CFTRの機能を調べました。

CFTR遺伝子の途中にストップコドンが生じておきる嚢胞性線維症の原因としては稀です。したがってgentamicinが効く患者はそれほど多くないようです。

関連ニュース
関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。