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アルツハイマー病の原因とされるAβの酸化ストレスはメチオニン残基による

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2004-11-03 | コメント

アルツハイマー病の原因とされるAβの毒性は、Aβ内のメチオニン残基による酸化ストレスが原因と考えられています。


ヒトのAβに比べて大きなβシート構造を作り難く、凝集し難いラットのAβペプチドでは、アミノ酸配列の違いにより銅イオンCu(II)がヒトのAβよりも結合しにくくなっています。また、ラットのAβは酸化作用がないと考えられており、このことからヒトの銅イオン結合領域がAβの毒性に関与している可能性も示唆されてきました。

しかし2004年10月のJ Alzheimers Dis誌に発表された研究成果から、ラットのAβも酸化作用を有し、Aβの酸化ストレスはメチオニンの作用によると考えられました。

この実験では、Aβの酸化作用はビタミンEによって阻害されることが示されています。

ビタミンEのアルツハイマー病に対する作用は定まっていませんが、Aβがアルツハイマー病の主要な原因であると仮定すると、ビタミンEはアルツハイマー病を防ぐ作用があるといえそうです。

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