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Merck KGaAがSpringWorks社を買うことが決定
 ・ 誤解を訂正しました(390億ドル→39億ドル)
PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
 ・ 誤字を訂正しました(非小細胞肺癌(NSCLC)癌治療→非小細胞肺癌(NSCLC)治療)。

遺伝子・bec-1は線虫の寿命を延ばす

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2003-10-26 | コメント

インスリン様シグナル伝達の不活性化によって線虫のdauer状態(飢餓下で代謝が鈍化した状態)と寿命の延長がもたらされます。インスリン様シグナル伝達を不能にした線虫の研究から、酵母や哺乳類の自食作用に関わる遺伝子(APG6/VPS30/beclin1)の線虫バージョン(オーソログ)・bec-1はdauer状態や寿命の延長に必須であるとわかりました。


2003年9月5日のScience誌に発表された研究成果です。

自食作用とは、生物が自分自身の細胞内小器官やタンパク質を栄養として利用するプロセスです。今回の結果から、Dauer状態は自食作用を誘導し、酵母の自食作用遺伝子の線虫バージョンを必要とするとわかりました。

以上より線虫では、自食作用はdauer状態形成や寿命の延長に必須の機構であるとわかりました。

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