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Threshold社 膵癌患者を対象にしたグルフォスファミドの第2相試験の途中解析結果を発表

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2006-12-29 | コメント

2006年12月28日、Threshold Pharmaceuticals社は、膵癌患者を対象にしたグルフォスファミド(glufosfamide)+ゲムシタビン併用の第2相試験で良好な結果が得られたと発表しました。

試験の結果、未治療膵癌患者28人のうち6人(21%)に部分寛解が認められました(6人中1例は未確認の部分寛解)。

安全性解析の結果、それぞれの薬剤を単独使用した場合の過去のデータに比べて、グルフォスファミドとゲムシタビンを併用すると治療に関連した腎臓毒性の発現が若干高くなる可能性が今回の試験で示唆されました。

この第2相試験は現在も進行中です。6ヵ月・1年時点での生存データが今後発表される予定です。生存・安全性に関する最終結果は2007年3Q末までに発表される見込みです。

グルフォスファミドは、既存のアルキル化剤の活性化合物とグルコースが結合した低分子化合物です。正常細胞に比べて腫瘍細胞では糖の必要性が高まっていることから、構造上糖鎖を有するグリフォスファミドは選択的に腫瘍組織に移行すると考えられています。

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Threshold Pharmaceuticals社
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