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パロキセチンを妊娠第1期に服用しても先天異常のリスクは上昇しない

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2006-06-21 | コメント

昨年10月にアメリカFDAは、妊娠中にパロキセチンを服用すると重大な先天性異常のリスクが上昇するという警告を発しました。このたびドイツの研究者等が、FDAの警告とは対立するプロスペクティブな疫学調査の結果をEuropean Society of Human Reproduction and Embryologyの年次総会で発表しました。

ドイツのInstitute of Reproductive ToxicologyのWolfgang Paulus等は、パロキセチンが妊娠第1期に投与された女性119人の妊娠転帰とパロキセチンが全くあるいは殆ど投与されなかった女性645人の妊娠転帰を調べました。

このプロスペクティブ調査の結果、パロキセチン投与群中3人の赤ちゃんに先天異常が認められましたが、コントロール群でも同じ割合で先天異常が認められました(25/557赤ちゃん)。

パロキセチン暴露群とコントロール群で先天異常の差は認められなかったものの、中絶率はパロキセチン暴露群の方が多くなっていました。多くの場合、複数の要因が中絶の理由となっていました。たとえば、添付文書における先天異常の可能性に関する記載によって引き起こされた混乱やうつ病自体などが中絶の原因となっていました。

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