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PD1-VEGF抗体ivonescimabの肺癌初治療がKeytrudaに勝ったPh3試験論文報告
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炎症に関わる2つのタンパクmyeloperoxidaseとglutathione peroxidase 1は心臓発作のマーカーとして有用である

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2003-11-03 | コメント

炎症を抑制するタンパク質・glutathione peroxidase 1が低下したり、炎症に関わるタンパク質・myeloperoxidaseが高値であったりすると心臓発作等の循環器疾患のリスクが高くなるというドイツとアメリカで実施された2つの試験結果が2003年10月23日のNEJM誌に発表されています。


ドイツの研究者等は冠動脈疾患が疑われる人636人を対象にしてglutathione peroxidase 1と心臓発作の発現率を比較しました。その結果glutathione peroxidase 1が高値な上位25%の人は低値な25%に比べて心臓発作や他の循環器疾患の発現率が2/3低いという結果となりました。

アメリカの研究者等は胸痛を訴えてCleveland Clinicの救急室に来た604人において心臓発作とmyeloperoxidase値の相関を調べました。この結果myeloperoxidase値を測ることで、心臓発作発病患者の90%を同定することできました。また、myeloperoxidase値が高い人は救急室を訪れた後の6ヶ月間に心臓発作をおこすリスクが高いことも分かりました。

現在アメリカの試験を実施した研究者等はmyeloperoxidase値のレベルを測る診断キットを診断薬会社と共に開発しているとのことです。

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