異常なWntシグナル伝達が急性リンパ性白血病(ALL)に関連しており、Wnt阻害物質の異常なメチル化は予後不良を招く

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2007-02-13 | コメント

Wnt/βカテニンシグナル伝達経路の活性化は複数の固形癌の特徴の一つとなっています。

新たな実験の結果、急性リンパ性白血病(ALL)の細胞株やALL患者の試料では異常なプロモーターのメチル化によってWnt阻害物質・sFRP1, sFRP2, sFRP4, sFRP5, Wif-1, Dkk-3, Hdpr-1の発現がダウンレギュレートされており、Wnt阻害物質のメチル化によってWntシグナル経路が活性化すると分かりました。

この知見から予想されるように、Wnt阻害剤・ケルセチン(Quercetin)や脱メチル化物質・5-Aza-2'-deoxycytidineで処理すると、Wnt経路が不活性化されてALL細胞はアポトーシスを起こしました。

また、新たにALLと診断されたALL患者261人を対象にした調査の結果、Wnt阻害物質の異常なメチル化は予後不良と関連しました。

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