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環境有害物質の悪影響は世代を超えて受け継がれていく

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2005-06-05 | コメント

環境有害物質の影響は、生殖細胞の染色体異常または後成的な変化を介して世代を超えて受け継がれていきます。


内分泌ホルモン撹乱物質・vinclozolin(抗アンドロゲン物質)やmethoxychlor(エストロゲン様作用物質)を妊娠中のラットに一過的に投与すると、生まれてくるオスの精子数、活動がそれぞれ減少、低下し、不妊率が上昇します。

精子数低下、精子活動性低下、不妊率上昇という現象は、オス生殖細胞を介して、第4世代(F4)までほとんどすべてのオスラットに受け継がれました。

この現象は、DNA変異によって受け継がれるのではなく、生殖細胞のメチル化パターンの変化という形で受け継がれていきました。

したがって、内分泌ホルモン撹乱物質などの環境有害物質は、たとえ一過性の暴露であっても生殖細胞に後成的な変化を引き起こし、その影響は世代を超えて受け継がれてしまうと考えられました。

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