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Spirivaがアメリカで承認間近

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2002-09-07 | コメント

2002年9月6日、ドイツに本社をおく製薬会社・Boehringer Ingelheim(ベーリンガー・インゲルハイム)社とその提携会社Pfizer社(PFE)は、Spirivaをchronic obstructive pulmonary disease(COPD)の治療薬として承認すべきであるというFDA専門委員会からの勧告をうけたと発表しました(2002年9月6日ニュース)。

COPDはタバコが原因でおきる呼吸困難で、喫煙者のおよそ20%がこの病気に罹るといわれています。驚くことにCOPDはタバコ嫌いで有名なアメリカでさえ4番目に死亡者数が多い病気となっています。全世界でCOPDを患う人は600万人ともいわれています。

タバコで病気になる人など放っておけばいいと思うのですが、そういう人でも公共保険で治療される場合もあるわけで、重症になって費用がかさむ前に治療することがタバコを吸わない人にとっても利益になるわけです。

したがってSpirivaのような薬が承認されることは非喫煙者にとっても喜ばしいこととして受け止めるべきでしょう。

Spirivaはアセチルコリンという物質の作用を阻害して気管を拡張し、空気の通りを良くする作用があります。

Boehringer Ingelheim社
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